航海29日目
船はいよいよエーゲ海に入って、明日の朝はサントリーニ島に上陸予定。今回は昨日のエジプトの話の続き。実際に行けたのはクフ王のピラミッドだけ。地面の様子や積まれた石を観察していると、お土産売りの人が近づいてきた。
「センエン、センエン」と言いながら石細工のピラミッド３個とスフィンクス、女王様の５点セットを見せる。１０００円ならいいか、と日本円で支払うと、財布の中を見られていた。１０ドル出せという猫とツタンカーメンの石細工を押し付けてきた。ま、悪くないか・・・。２０ドル札しかないので迷っていると、１０ドル札を見せてお釣りがあるというような素振り。
２０ドルを渡したら、お釣りをくれない。常套手段とは思っていても、つい出してしまう自分にあきれた。３０年ほど前、タイでも象の置物を買ったらお釣りは象の置物で、３０個くらい象さんを買ってしまった苦い思い出があるのに、まただ・・・。
不満いっぱいで、１０ドル返せ！と強く迫った。しかし、敵もさるもの！ピラミッドのセットが入った布袋の中に、お釣り代わりにピラミッド３個セットををドンドン入れてくる。これでもか、と。重い！そんなに持てない。袋も破れそうだ。３０センチ四方の布袋から、はみ出す勢いだ。
１０ドル返せ！はい、ピラミッド！の繰り返しで根負け。もう重くて持てないって。ピラミッドを返しながら、１０ドル！１０ドル！と言ってもダメ！移動の時間が来る。あきらめた。３０ドルの買い物。重いので、ピラミッド３個セットを３つ返した。それでも重い。最後に写真を撮ってくれたら、それでいいとカメラを渡す。一瞬、持ち逃げするかと思ったが、そこまでの悪人ではなかった。
お釣りを求めてはいけないと、改めて思い反省。かちかち山の泥舟に乗った狸のような気分だ～。
昨日のクフ王のピラミッドの写真が土産物売りの人に撮ってもらったもの。本日写真がアップできません。あきらめます。もう５分以上グルグル・・・。
