航海34日目
イタリアのシチリア島カタニアに入港。デッキに出てみるとエトナ山が島にドドーン。富士山のような形だ。裾野がきれいに伸びていて、山頂付近には残雪が見える。標高３４００メートル、結構高い。海抜０メートルから見る３０００メートル級の山は、屋久島の宮之浦岳を思い出させる。
エトナ山は丸裸で様子は富士山、屋久島は亜熱帯雨林？雨が多くて樹木が生い茂ってる・・・そこがちょっと違う。島のどこからでも見える山、やはりシチリアの象徴だ。
船内は閑散・・・みんなオプショナル・ツアーに出かけている。この島にも数多くの遺跡がある、歴史ある島だから。２１の寄港地のツアーを全部つけると大体４０万円くらいかな。私の船室は窓付き個室にしたので、かなり割高になった。でも、一生に一度だからいいですよね。その分、オプショナル・ツアーは少なめに。
ま、私の興味をひいたのはエジプト、マチュピチュ、イースター島そして海上で見る皆既日食それがあればOKだ。あとは予定通り引きこもり作戦。それでも気が向けば、自由行動で散策する。本日も少し怖かったが、町の中心部まで行ってみた。
古い建物は石造り、歩道も石でテカテカ、滑りやすい。町は雑然としていて観光客が多い。カタニアの町の中心に塔があって象の上に立っている。てっぺんには十字架、教会前の広場だ。周りに大きな店はない小さな店が少しだけ。市場があって果物、野菜、魚、肉など威勢の良い声で売っている。日本と同じだ。「さあー、いらっしゃい！いらっしゃい！」と聞こえてしまう。
先日のピレウスとは違って食堂らしきものが見あたらない。バルと呼ばれる「飲み屋」が食堂であり、喫茶店でもあるようだ。小さいバルがいたる所にある、万能バル！
写真は早朝のエトナ山、雪渓が見える。
