teng1954のブログ

定年後に世界1周旅行。再就職・・・終活かな

天愚の汗だく駄句

「レレレのおじさん」卒業の日は台風一過、晴れ渡った。世の中は3連休の中日、早朝はいつもより人が少ない。走っている人だけの休日の朝。

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新聞社を定年退職して、世界一周の船に乗ったのが2年前の4月。世界一周は私の夢だった。幼い頃、同世代の子が周りにいなかった・・・というより何となく仲間に入れなかった。自然に本を読むことが好きになったのだが、絵本などはすぐに飽きた。

そのころ家にあったのは百科事典、科学大観というものだった。歴史から動植物、宇宙まで何でも掲載されていた。中でも良く眺めていたのは歴史と宇宙で、ピラミッドとハレー彗星あたりだった。

しばらく忘れていたが、その興味を思い出させたのが読書感想文。小学3年の時「十五少年漂流記」を読まされて書いたものだ。なんとそれが賞をとって、私はもっと感想文を書かされることになった。

作者はジュール・ヴェルヌということで図書館で作品をあさる。それがSFとの出会いであった。「海底2万マイル」「地底探検」そして「八十日間世界一周」。後に映画でも見ることになる大好きなSF。その中でも世界一周の夢、エジプトのピラミッドの絵は心の中に染み込んでいた。そしてイースター島のモアイも。

地方から東京の大学に来て、貧乏だった学生時代。日本の中を旅するのがやっとだった。会社に勤め、長期休暇は取れなくなった。それでも4,5日で行けるならエジプトにと思ったが、今度は政情不安で渡航禁止となってしまう。

ようやく行けたのが「ピースボート世界一周の船旅」4カ月弱の長旅だ。定年になり即出発(2年前から予約=妻も誘ったが断わられた)。

船では若者たちにボランティア活動の話を聞いたり、行動を見たりして感心した。人を笑顔にする・・・大事だなと。そんなこと何もしてこなかった自分を反省。

そんな気持ちもあって、帰国してから選んだ職業はマンションの管理人=レレレのおじさん。マンションの子供たちに声をかけたり、手を振ったり。結構楽しくやっていた。無理せず働く、スローライフだなーと思いながら・・・。

そんな時に後輩から「編集長やってみないか」との誘い。まず相手を見てからと面接を受けた。編集の経験者が欲しいとのことだった。働き方は考えてくれるという。フルタイムで週5は無理かな・・・ブランクが2年もある。

レレレのおじさん経験2年、いろいろと勉強になった。都心で森のある景色、そこに息づく動植物。人との関わり方などなど。それも、きょうで終わりとなった。

マンションはいま大規模修繕工事、手続きや準備などが済むきょうまで退職できなかった。さらに有給も消化して離脱する。

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いまマンションはこんな具合。免震構造の建物で足場作りが大変なのだ。建物外に足場を作ると地震の時に建物と同調しないとか・・・。複雑な足場になった。

世界一周と2年の経験で人間が少し柔らかくなったかな?新しい職場で経験を生かせれば良いのだが・・・。

※駄句

走る人ゆっくり追ふや秋の朝(天愚)