きょうは我が家の庭(玄関の片隅の狭い=1畳くらい)の話。毎年12月になると高さ3メートルほどの椿が花をつける。15センチほどの大輪の赤い花だ。次から次へと花が咲き、3月まで続く。
昨年春、大きくなり過ぎたので剪定した。葉を全部落とし、丸裸にして高さも2メートル弱にした。それでも夏には青々とした葉を茂らせた。その生命力に、回復力には驚いた。そして昨年末には蕾をつけた。
今年は、なんか違う。昨年までは、花がきれいなままボトリと落ちていた。それが枯れても落ちないのだ。枯れた花が枝に付いたままだ・・・全体的に見ても美しくない。枯れた花を取り除くしかないようだ。
もう1つ、小さな梅。元々は鉢植えだったのか?高さ40センチほどで枝も細い。
他の草花に囲まれ、あまり目立たない。しかし、しっかり花を咲かせている、可憐である。小さな梅の花、他の草の中に紛れてしまって申し訳ないと思うくらいだ。
梅で思い出すのは大宰府。都を追われた道真公を追って、彼が大事にしていた梅が空を飛んで大宰府まで飛んできた・・・という伝説。樹齢1000年を超える大木、見事である。
東風ふかば 匂ひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ
道真の和歌は有名だ。いろいろな表記があるらしいが、私が習ったのは上の和歌。「な~そ」禁止の定型と。~の部分には已然形が入る。
そんなことを思い出させる可憐な庭の梅。
※駄句
飛び梅や一千年の時も超ゆ(天愚)