航海37日目
地中海をジブラルタル海峡へ向かって航行中。一番狭い所で15キロくらいしかないという海峡。遠くに船が点々と見えるのは、狭い海峡へ集まってきているからか。
本日も移動日、明朝はスペインのモトリル。あのアルハンブラ宮殿がある土地だ。イスラム芸術の最高傑作といわれている宮殿だ。私は有名な曲「アルハンブラの思い出」をギターで弾けなかった苦い思い出・・・。ま、行かなくてもいいか。
船ではサラエボ出身の女性が、ボスニア紛争についての講演があった。市民が何も知らないうちに戦争が始まってしまったということらしい。そんなことがあるのだろうか?政治家の野心、企業の思惑軍部の事情などが重なっり、周囲の国々の損得勘定も働いたというようなことを言っていた。陸続きの国々というのは、そんな危険に何千年も苦労してきたのか?
私には理解し難い部分がある。いきなり隣の県と銃撃戦をやれ!って・・・すごすぎる。一般市民にはそんな感じだったという。多様な宗教、文化、人種が仲良く暮らしていたサラエボ、戦火でボロボロになるなんて、誰が望んだのか?一応、戦犯はいるようだが、そんなになってしまうまでに何かできなかったのか?
イギリスのEU脱退問題もそうだったが、マスコミのあおりやフェイクニュースに踊らされる市民。何が本当で、嘘を流した奴はどうすべきなのか、スマホなどで何でもできる時代の真実はどこにあるのか、ますます世の中が怖くなってきた。
写真は少し天気が回復してきた地中海の夕暮れ。