teng1954のブログ

定年後に世界1周旅行。再就職・・・終活かな

定年オヤジの世界一周旅行

航海69日目

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朝10時30分に集合し、9人乗りのテンダーボートに乗り込む。大きな船が着岸できるような施設はないので分乗するのだ。陸まで20分くらいか、けっこう波飛沫がかかって濡れてしまった。岩が多く、海岸線は絶壁の火山島だ。海岸近くまで行って波に乗り、サーフィンのようにスピードを上げて港に滑り込む。

中心街に一番近いハンガロアのセントロに上陸。一番遠い5つのモアイが並ぶアナケナに16人乗りのマイクロバスで出発。岩石だらけの島かと思ったら、広い牧場があって牛や馬がいた。鶏などは放し飼いだ。昔、人口が増えて森林を伐採し過ぎて食物が取れなくなり、衰退したという。しかし、ほんの少しだが、大木が朽ち果て倒れているところに森があったりする。

5つのモアイがある海岸は、きれいな白い砂浜があった。いい景色です。続いて15のモアイが並んでいるトンガリキへ、ずらっと並んだ姿は壮観だ。モアイは島の中心部を向いて立っている。トンガリキの近くの山にラノ・ララクというモアイの製造所がある、石切り場だ。山登りはキツかった。凝灰岩の山肌に残された製造途中のモアイが多数あった。

山の上から平野部をみると、モアイが倒れているのが点々と見える。モアイの道とか言っていた。運ぶ途中に倒れたものは祭壇には飾らないで、放棄するのが決まりという。それで所々に転がっているわけだ。伝説ではモアイは自分で歩いて祭壇まで行った…そのように見える運び方(ロープで前方に少し傾けて、交互に繰り返し進んだという説が有力。

最後の観光はオロンゴ岬とラノカウ火山。少し沖の島に渡り鳥の卵をとりに行く競争があって、それで親分を決めるという。村の代表が絶壁を上り下り、泳いで持ち帰る。そして鳥人として祭られるという。かなりの難関だと思う。絶壁ですよ。火山の火口直径は1500メートル、美しいカルデラだ。底には水が溜まっているように見えた。

とにかく天気が変わりやすい。晴れると暑さを感じるが、風が強くて寒くなる。にわかに曇っては小雨が降る。火山では虹も目撃した。あわただしい観光だったが、かなりの満足度。午後出発組は風が強くて中止となった。停泊を1日伸ばすらしい。

写真は転んだモアイから見た15人衆。