teng1954のブログ

定年後に世界1周旅行。再就職・・・終活かな

天愚の汗だく駄句

これはマンションの敷地内にある器水というもの。石を削って器にし、水を湛えておく。紅葉が1,2枚浮いているなら風情もあるが・・・。

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昨日、水を替えようと近づいたら何かが入っている。よく見ると、それはカエルだった。顔を半分水の上に出し、脚を広げている。しかし、様子が変だ、ピクリとも動かない。もっと近くに寄るようだ・・・死んでいるようだ。

口から内臓の一部がはみ出ていた。これは車に轢かれたのに違いない。でも何故、この中に?誰かが驚かそうと、イタズラしたか。残念な悪さだ。

私は小6の時に福島市から仙台市に転校。仙台の東照宮の北側に営林署があり、鬱蒼とした森が残っていた。家はその側だった。営林署の敷地は広く、境はぐるりと堀で囲まれていた。転校生は遊ぶ相手もなくて、この森で探検、散歩が楽しみだった。

小動物も多く、不気味な墓まであった。昔は神仏混合だったからか、東照宮の一角でもある敷地内にお坊さんの墓があったのだ。かなり古いもののようだった。すごく怖かったが、夜一人で墓に行ったりしたものだ。一人肝試し・・・。

そこは蝦蟇(がまがえる)の生息地でもあり、道路のいたるところで、車に轢かれた蝦蟇が死んでいた。皮が丈夫なのか、内臓を大きな口から吐き出しているのが大半だった。それを毎日のように見ていると、嫌いでもなかったカエルが苦手になっていた。悲惨な死に様が、可哀そうでもあり気味が悪かった。

今回、器水で死んでいる蝦蟇は、轢死したあの森の死骸と同じような感じだ。完全には轢かれていないが、致命傷だったのだろう。しかし、このままにはしておけないので、埋葬することにした。植栽の根元に穴を掘り、土をかぶせた。

翌日、蝦蟇を埋めた所が掘り返されていた。犬の仕業のようだ。ここは飼い犬がご主人と散歩する道でもある。それもかなりの数なのだ。掘り返す犬がいても不思議はない。

もう少し土を盛って、犬が嫌いだと言われているハイター液を、たっぷり撒いた。今度は大丈夫だろう、転がっていた石を墓石の代わりに載せておいた。大丈夫かな?

オマケ。仙台の営林署裏の森での思い出が、もう1つ。私が木登りをして5メートルほど上の枝にいた時だ。アベックが木の下でイチャつき始めたのだ。息を殺して木にしがみつくがやっとだった小6の私。アベックがキス程度で退散してくれてよかった‥腕が限界だった。見つかったら何をされたかわからない。

 

※駄句

秋風や轢かれて死にし街の蝦蟇(がま)  天愚

   先日、ブログに書いたカマキリ。行ってみたが、壁に張り付いていた場所には

   おらず、卵を産んだ様子もなかった。雨が降ったりしたからなあ。