航海60日目
午後にパナマのクリストバルに到着予定。朝の一服、次の一服で森監督を見かけたが、会釈だけした。乗船客が側にいて話をしていたので遠慮したのだが…。ともぞうさんから電話「森監督が、デスクが私を避けているのではないか？目を合わせない。昼を一緒に食べましょう」と伝えられた。
朝の三服目また監督に遭遇。私がそんなつもりはなくて、話をしているようなので遠慮しました、と言ったら笑ってた。マスコミの報道は事実の一部の切り取り、という描き方に怒っているのかと思ったと言う。映画「Ａ２」オウムとマスコミ、住民、右翼、警察などなどの対応が出てくる。
住民の「オウム出て行け～」コールは宗教の自由や住む権利を侵していないのか？集団とは怖いものいだ。私も学校の統廃合で感じたことがある、子供が通う中学校がなくなって統合される時だった。受け入れる中学校の親が来ないでほしい、みたいなキャンペーンをはった。理由がわからない、扇動しているのは地盤にしている区議か候補者だった。
マスコミについては実際に働いていたから、一部を集中報道する手段は知っている。やっぱり反対意見をちゃんと掲載しないと不公平だ。ロス疑惑以降の三浦裁判で各社が負けた記憶がある。唯一勝ったのは東スポだった。「うちの読者は真実を求めていません」と言ったからだ。そのころ東スポは月の裏側には頭蓋骨が山積みとかやっていたからなあ。
警察側の対応、これも隣の放火事件の第一発見者、通報者になった時に頭に来たことがあった。検察に呼ばれたのだ。検事が話を聞きたいと言うので休みをとって行ったのに…。何時間も待たされ、やっと順番が来たと思ったら、検事は書類をめくり判子を押しながらの対応。なんてヤツだ、こんな無礼なヤツがいるんだ。しかも犯人が特定されたので、聞くこともないだと。そんなら呼ぶな！心の中で「コイツが最高裁判事になったら、×を１０個くらいつけてやる！と誓った。
そんなこんなを記憶の中から引っ張り出していたのだ。森監督にそんなことを伝えた。お昼は約束どおり一緒に食べたが、やはり乗客が割り込んできた。森監督は、ここクリストバルで下船して、あすメキシコ→東京へ。きょうはオプショナルツアーに参加して先住民と会ってくるという。しかし下船の用意をさせられ、帰ったらすぐ船から追い出され、ホテルへ行かされる、しかも1人で。ここは治安が悪く1人で外出するな！と言っているのに皮肉たっぷりに笑っていた。
森監督、いろいろ貴重な話ありがとう！気をつけて帰国してください。
写真はクリストバル港、パナマ運河をわたるためか大きな船が終結している。順番が来るのを待って出港するのだろう、本船も朝４時ごろ港を出る予定だ。
