航海１０４日目ラスト
早朝、横浜に到着。私の部屋の反対側のゲートが開けられた。日本国籍以外の客のパスポート返却。さらに対面審査。乗客の精算作業など朝からバタバタの船内。
私の部屋がある５階は出入り口になったので、とにかく人が多い。自分たちのパスポートを返却してもらうために、８階へ。さらに上階から下船開始するので、放送があるまで出られない。
さらに給油するので禁煙！この船は大阪に着いたら、すぐに日本一周するそうだ。まず日本人以外の下船、中国人グループが５階に集まると、ドアを閉めていても声がうるさい。やっと、順番が来たのが１０時ごろ、これから税関を通るので時間がかかるのか、と思いきやスムース。
迎えの時間を１１時３０分過ぎでいい、と言ってあったので１時間以上ある。電話で現在の位置を確認。あと３０分はかかるようだ。客船ターミナルで待っていると、船で知り合った人たちが、挨拶しながら帰って行く。喫煙所では、いつもの人たちと会うことになった。みんな笑っていた、やっぱりココだね～と。
とにかく暑い、暑すぎる。妻と義弟、そして長男と孫２人が揃って、船をバックに記念撮影。長男一家はお嫁さんが、用事で遅れて横浜で合流するのだそうだ。私たち３人は中華街で食事、買い物をして帰宅。
車で移動中、今年初めて蝉の声を聞いた。東京で蝉が鳴いたのは、ここ３日くらい前からだそうだ。それだけ寒かったと。懐かしい風景に戻ってきて、３ヶ月半ぶりの帰国を実感する。
そうそう、客船を降りたら少し前から姿が見なくなった国立Ｋ大哲学科の男がいた。近づいてきたので「やあ」と言ったら、「私、豪から強制送還されたんです。聞いてませんか？」ときた。
実際、知らなかった。「自殺しようかとも…」そんなことも言う。「えーっ、まだ若いでしょ。まだやり直す時間はあるじゃないの」とだけ言った。そこいら中を歩き回って自分の評判を確かめてしるようだ。
知り合いに聞いてみると、噂ではストーカー行為で船を降ろされた人がいた、と。そうだったのか。ちょっと変わった人だけど、そんなことするとはなあ。若気の至り？
写真は横浜到着直後、この後はバタバタして写真撮れなかった。
