今朝、この夏初めて蝉の声を聞いた。
ミーン、ミンミン
ミンミン蝉の声、ああ生きていたなあ、安心感が。
関東の梅雨明けは6月27日だった。平年より早めということだったが、
それから雨が続いた。降ったり止んだり、そして豪雨もあった。
梅雨が明けたのに、蝉の声が聞こえない・・・夏なのにと不思議な気分
だった。蝉の生死を気にするなんてことはなかったのに。
知り合いの作家先生が、ブログを見て教えてくれた「毎年7月15日
前後に蝉が鳴き始める」と。本当にその通りだった。
人間の知識より、蝉など動物たちの自然の記憶というかDNAの凄さに
驚くばかりだ。人間より長い歴史があるから当然かな。
朝陽を浴びる我が家の隣のビル。その前の木からミーンミン・・・いい声だった。
先日、大阪赴任時代の後輩が訪ねて来た。一緒に食事をしたが、懐かしくて嬉しくて、お腹いっぱい食べて飲んだ(私は酒が飲めないのでウーロン茶)。もう18年も前のことなのに。気風のいい男・ラガーメンは変わっていなかった。
そういえば、大阪では蝉の声はジュクジュクジー・・・クマ蝉だった。最近は関東でもクマ蝉の声が聞こえる。つい最近までは聞こえなかったなあ。
蝉の声と書いたが、小泉八雲か誰かが言っていた。動物や自然の音を鳴き声とか声として表現するのは古代ギリシャ人と日本人だけだと。だから八雲(ギリシャの血をひいているらしい)は日本に馴染んだ。
世界一周でギリシャに寄港した時、案内人のギリシャ人教授(建築学)に、「声」という表現について尋ねた。返事は知らない・・・でした。ガッカリしたのを思い出した。
※駄句
朝日浴びビルが吸い込む蝉の声(天愚)