死というものが何なのか、考えれば考えるほど怖くなった小学3年でした。そんな時、科学大観の宇宙編を読みました。光速・光の速さで何万年もかかって地球に届き、私が見ることができる星・・・人間の生命で悩むなんて小さすぎるか、と子供心に思ったのだと思います。星空を見ると心が落ち着きました。
人間の歴史や宇宙に興味を持ち、本が大好きな私に事件が起きます。夏休みの宿題、読書感想文の課題図書に「十五少年漂流記」があり、その感想文で賞をとったのです。放課後残されて、また感想文を書けと先生に言われたのです。
何を読んだらいいのか、もう大変でした。とりあえず「十五少年漂流記」の作者ジュール・ヴェルヌの作品を探しました。学校の図書館に「海底二万里」「八十日間世界一周」がありました。すっかり空想科学冒険小説というものに、ハマってしまったのです。といっても、H・G・ウェルズの「タイム・マシン」「透明人間」「宇宙戦争」くらいしか図書館にはありませんでした。どれも魅力的なもので夢中になりました。
ネモ船長、日付変更線、時間を超える、他人には見えない、タコのような火星人などなど。なかでもシュールで、自分もできるかもしれないと思えたのは「八十日間世界一周」だったのです。いつか私も世界一周旅行をしてみたいと、心の奥にずーっと思っていたのです。
そこで定年を機に世界一周旅行に参加することにしたのです。
出発は来年4月下旬、古代文明遺跡観光それに加えて南太平洋での皆既日食観測があります。空想科学少年?は、もう行くしかないでしょう(笑)