teng1954のブログ

定年後に世界1周旅行。再就職・・・終活かな

定年オヤジの世界一周旅行

航海41日目

 

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本日もポンテデルガーダ(ポルトガル領)へ向かって航行中。「私たちの社会は私たちが作れる」という鎌田華乃子さんの講演があり、感心した。

現実の社会を変える手順を、実際に行った経験を話してくれた。細かいところまで考えてあると感じるとともに、たくさんの苦い経験をしたのだろうとも思った。

まず何がしたいのか、仲間は誰か、お互いに直面している問題は何か、自分たちが持っているものは何か…具体的な子育てのママたちの苦労と経験を生かした取り組み方を分析していた。その中の一つに社会を変えるには政治の力も必要とあった。ロビー活動も同時に行う、誰に伝えればいいのかが分からなければ前へは進めないと。

そして「対立しない」この言葉には重みがあった。私にはかなり難題だ。社会を変えるために我慢のしどころ…ムムム。次がすごい!「自分を支えるシステム作り」。やはり活動を始めると孤立してしまうことが多いという。周りの白い目を乗り越えるためには孤立しないこと。信頼できる話し相手が必要だと力説していた。経験からしか出ないでしょう、この言葉。

活動を続けていくには、中心になる強いチームが必要。そのチームが中心になり活動の輪をたくさん作り上げていくという。例にあげたのは子育てに悩むママたちの活動。皆で苦労を分かち合うことで、自分たちの時間を作りあげた。経験がママたちの資源、その資源を使ってのやりくり。

その輪が広がり社会を変えた。その有効性を見た市が助成金を出すようになった。もちろん黙っていては金をくれる自治体などはないから、政治的にも動いていたのだろう。苦労を分担すれば、時間ができて、その先が見える。誰も損をしないなら活動の輪は広がって行くだろう。

私には苦手なことばかりだが、社会を変えるということは我慢が必要なんでしょうなあ。

写真は大西洋の夕日。