6月1日、衣更。昨年は世界一周の船の中で、衣替はしなかった。ジブラルタル海峡を抜けて大西洋へ出たころだった。ポルトガル領のポンテガルーダに寄港していた。そこで若い人たちとサンミゲル島を散策した。
チャーターしたタクシーの運転手さんが島を案内してくれた。運転手さんが私たちが日本人だと知ると質問してきた。その昔、日本から伝わった植物が２つあるが、１つが分からないと。分かっている方は紫陽花だった。
林の中に車を停めて、運転手さんが指をさしたのは松だった。それは東北で育った私には馴染みの松、赤松だった。旧国道、昔の参勤交代の行列が通った道の両側にあった松だ。レッドパインでよかったのかな？英語名は知らなかった。確か、赤松の日本の北限は仙台あたり・・・そこから北は黒松だ。
極東の日本から喜望峰を回って大西洋に出て、ヨーロッパ目前のこの島、サンミゲル島に停泊。紫陽花と赤松を残して行ったのだ。ちなみにこの島にはヨーロッパ最大の茶園があった。茶も東洋から伝わったのか・・・。
さて、最初の写真だが名前も知らない紫の花・・・誰か知らないかな。その花の後ろの緑の葉っぱを育てていた私。水栽培だったが大きくなり過ぎて株分け、土を入れた鉢に植え替えた。花も咲かず緑の葉っぱだけの、しかも水だけで育つ、それを窓辺に下げていたのだが、いつの間にか紫の花の小鉢が同居していた。
私に水を遣れ、ということらしい。さあ、冬物と夏物を入れ替えるとしよう。
※駄句
花香る防虫剤や衣替（天愚）
