teng1954のブログ

定年後に世界1周旅行。再就職・・・終活かな

天愚の汗だく駄句

過ぎてしまったが5月27日は海軍記念日。1905年の日本海海戦でロシア艦隊を東郷元帥が破った日。2005年の東郷神社は大変な混雑だったのを思い出す。勝負運の弱い私は、毎年正月に東郷神社の「勝守」を頂きに行く。

2年前の5月に世界一周の途中、アデン湾のソマリア沖。ここは海賊が出没する海域だった。そこで日本の自衛艦「あさぎり」に護衛されて紅海に入った。

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遠い異国の海で活躍している護衛艦、頼もしい存在だった。船客の海賊対策訓練もあったので、「あさぎり」の雄姿を見た時の船客の感動の声は忘れられない。ほとんどの人がブリッジに出て手を振っていた。

早朝、前方から現れて私たちの船を遠巻きに1周して左舷から抜き去った。その後、姿を消したり前方にいたり、ヘリを発進させたりしていた。後日談だが、この直後に遭難した貨物船の遭難信号を受けて乗組員を救助したという。ご苦労様でした。

海軍記念日だったためか、その前夜だったか映画「眼下の敵」をテレビで放送していた。映画大好き少年だった私は、良い映画として記憶していた。

貨物船の船長だった米軍駆逐艦の船長(ロバート・ミッチャム)は、この戦争で妻を目の前で亡くしていた。ドイツ・Uボートの船長(クルト・ユルゲンス)は軍人の息子2人をなくしていた。その二人の対決。

ネタバレになるが、相打ち?!で互いに船を放棄する。Uボートの船長が部下の救出に最後まで残っているのを見て、米駆逐艦の船長がロープを投げ渡す。米独双方の乗員が戻ってきて、二人の船長の手助けをする。助け出したUボートの船員は死んでしまうが、米軍の救援船の上で米独で葬式をするのだ。

平和って何だ?国のために双方が戦うのだが、本当は何のため?依然変わらない戦争による悲惨な状況。今も東シナ海はきな臭い。人間って何だろう・・・戦うしか方法はないのだろうかなあ。こんなこと様々な映画やドラマで訴え続けられているのに変わらない現実。

海賊話の続き。船内で聞いたことで裏付けはとっていないが、日本の有名寿司店の社長の話。ソマリア沖での海賊は貧しくて船も持てない人たちによるものなら、船を買ってあげよう!獲った魚も買おう!とソマリア支援をしたそうだ。本当なら、偉いもんだ。マグロより安いか!?

そんなことを思い出した5月も最後、明日からは6月になる。家の前のマンションの庭に枇杷がなっていた。黄色い実が空に向かって多数ついている。果実とは枝の先にぶら下がるものだと思っていたが、違うのもあるのか。枇杷の木を初めて見た訳ではないのに、改めて気が付いた。

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※駄句

枇杷の実やたんこぶのやうに突き出たり(天愚)