teng1954のブログ

定年後に世界1周旅行。再就職・・・終活かな

天愚の汗だく駄句

昨年11月に再就職した某新聞社。4月1日に新聞のリニューアルをするためだ。右も左も分からないことばかり。しかし、するべきことだけは理解していた。誰もスペシャリストがいない初めてのこと・・・。

これって何度も私に回ってきた気がする。新聞のカラー化、電子化すべて渦中でもまれてきた。そんな役回りなんだなあ。

カラー化は、まだ色彩検定なんてなかった。大学の先生に、いろいろ教えていただいた。電子化の時はパソコン学校に通った。まあ、新しいことに取り組むのは楽しいことでもあったのだが。

誰も分かってくれない、という苦しさもあった。また同じ気分だったが、何とかすべきことをして4月1日を迎えた。まだまだ問題はあるが、一番の問題は「いまいる業界」のことを全く知らないことだ。

40数年、スポーツ新聞の編集者としての経験はある。だから新聞そのものを作るのは問題ない。が、知識がないのは救いようがない。徐々に覚えて「編集長」やってくれ、という声があるのだが、どうしたものか。私でいいの?と思う。

そんなこんなで一段落したら、ドッと疲れが出た。体調よりも精神的なものだろう。

気分転換に銀座で買い物。先日、テレビでやっていた「ハムカツ」を買いに出かけた。銀座3丁目あたりの路地裏は、懐かしい雰囲気が残っていた。老舗のハムカツ屋さんでサンドイッチが絶品と言っていた。

歌舞伎座の北、松屋の東あたり・・・交わった所。頭の中の地図、わからん。スマホを出して住所を入れ、検索。自分の位置・・・これも動きが微妙。遠近感がわからずウロウロ。このあたり!と判断してスマホをしまい、目で探すことにした。

やはり懐かしい感じがする・・・なんとなく昔風の豆腐屋さん、そんな雰囲気の店がハムカツ屋さんだった。午後は4時から営業で、売り切れ次第閉店とある。本日も4,5人並んでいた。まだ4時前なのに。

店は老夫婦がやっていた。親切そうなオバサンにガンコそうなオジサン。絵になるなあ。サンドイッチ類は売り切れで、「ハムカツの単品だけでーす」とオバサン。レジ周りには、注文の品なのだろう、コッペパンや食パンに挟まれているであろうハムカツのサンドイッチらしき包みが山ほど。これから配達?いや取りにくるのだろう。

夕飯用に6枚購入、ちょうど無くなったので新しく揚げるという。10分くらい待ち、熱々のハムカツが買えた。帰ったら、まずサンドイッチにと写真を見て店のソースも買った。電車の中では「揚げ物」の匂いがかすかに・・・。だってオバサンが「ハムカツが熱いから袋の口を開けておいて」と紙袋の口を開け、ビニール袋に入れてくれたのだ。匂うはずだ、しかし食欲をそそる香り。

家でさっそくサンドイッチに。そこで気づいた。ハムカツ自体が結構大きいのだ。食パンにのせるとピッタリの大きさ。なるほど、そういう訳なんだ。シンプルにハムカツと買ってきたソースと辛子、頂きましたー。

※駄句

  春の暮銀座の裏のハムカツ屋(天愚)

※駄句