航海87日目
窓の外は雨。デッキに出て一服する時には止んでいたが、厚い雲に覆われて波も高い。珍しく朝から新聞チームに顔を出して見た。いきなり“お仕事”をいただいてしまった。少しだけ協力して再びデッキに出た。そこで宮城県人会の人に会った。すごく旅慣れしている人で、いろいろ教えてもらった。東京にも住んだことがあって、なんと私の家の近くだったようだ。
11時20分から楽しみにしていた16歳少女の自主企画「ドキドキワクワク不穏小説～古典編～」。いったいどんな話をしてくれるのだろう。「家畜人ヤプー」という本の名前が出た時は、正直驚いた！50年ぶりくらいに聞いた。不気味という印象しかなかったが…。
三島由紀夫や太宰治などの大作家のものもでてきたし、もちろん江戸川乱歩も。宮沢賢治までもが不気味な小説を書いているのは知らなかった。スプラッターを美しい文章で書いてあるのが、興味深いのか、あるいはエグい中身に興味があるのか、怖くて聞けなかった。その小説をどんな理解の仕方をしているのかも、全く検討がつかない。
以前、彼女と話した時に「文章がうまくなりたい。どうすればいいですか？」と聞かれた。将来は小説家になるのかな？果たしてどんな小説家になるのだろう。楽しみでもあり、怖くもあるが…。美しい文体でおぞましい小説をねぇ…やはり怖い。
写真はiPhoneを駆使して講演している姿。本人の許可とるはずが、その後会えなかった。遠目でマスク姿ならいいでしょ？
