パラリンピックを真剣に見たのは、今回が初めてだ。様々な障害を持っているのに前向きに生きている選手たち、たくさんの感動をもらった。
彼らの謙虚な態度にも涙を誘われた。一人では練習もできない、自分を支えてくれた人たちへの感謝の言葉。それらが心に響く。
そして何よりも彼らは明るい。目標を持って生きることが、どんなに大事かを教えられる。それへ向かっての努力にも頭が下がる。
スポーツをしている健常者も、リスペクトするような努力。あの体でなんで、できるの?人それぞれに、いろいろな影響を与えたのではないだろうか。
パラリンピックを陰で支える人たちもいる。山口県警のパトカーが家の近所に停まっていた。警察官も全国から応援に来ている。問題を起こし地元に返された警官もいたが、大多数は真面目に勤務していると思う。
それにボランティアの人たち。世界一周の船旅で、その活動を垣間見て刺激を受けた。その影響もあってか、人の喜ぶ仕事をしてみようと思った。新聞記者は、あまり協調性がない(私の場合は、ですが)。
選んだのがハローワークで紹介されたマンションの管理人だった。あまりキツくなくて人と関われる所。そこで2年間、最初は戸惑ったが楽しいこともあった。知らない人と信頼関係を築きあげる。仲良く笑えると嬉しいものだ。
下手な俳句を作るので、自然と向き合う機会にもなった。都心なのに緑が豊富な場所で、春にはガマガエルが冬眠から覚めて道路をうろつく。昆虫の幼虫や野鳥も。ヘビやトカゲもたくさんいる。今までとは違った視線で、動植物を感じた。
気付きの多い2年だったが、また新聞業界に戻ることになった。新聞社の後輩で、偉くなった人から誘いがあったのだ。しばらく迷ったが、面接を受けて「私の経験が役立つなら」と編集長をすることになった。まだ不安はあるが・・・。
※駄句
古池やスローライフに赤とんぼ(天愚)