新しい仕事を正式に初めて2日目、火曜日だった。2年も新聞を離れていたので、今のところ退社時間は自由になっている。自宅近くの地下鉄駅を出ると、交差点などにカメラが設置してあった。そして我が家のすぐ側のマンション入り口には人だかり、カメラを構えた報道陣が多数いた。
なんだろう？そうか、もしかして皇族を離れたMさんの帰宅を・・・・それにしても・・・！ まさかここに住むのか？騒々しさに納得がいった。写真の右側には交番もある。警官の不在が多いが、これからは常駐するのかな？一般の人になったのだから、それはないか。
人ごみを縫って家に到着。そのマンションは我が家の南西に接して建っている。建設の時、家からもっと離してくれ、と言ったがウヤムヤのうちに建ってしまった。駐車場の入口もある。駐車場は建設会社の説明では、マンション住民のものだと言っていたが、蓋を開けたら一般のパーキングだった。ウソつきめ！そのせいで昼夜を問わず騒音がする。やはり約束は書類で交わすべきだなー。１メートル半ほどしか離れていないマンション、窓ははめ殺しのはずが・・・これも違った。丸見えじゃん！
そんなことを思い出しながら、ベランダから隣の駐車場の入口を見る。いつもは無人なのに、人が立っていて出入りする車をチェックしている。
日が暮れて、やたらカメラのフラッシュのような光が見える。入口の向こうの道路には、警官らしき人がいる。行って確認はしなかったが、報道陣も集結しているようだった。赤いランプが付いた棒を振って交通整理をしている声がした。
今度は空だ！ヘリコプターがホバリングしてうるさい！半信半疑だったが、これはM子さんが本当に越してくるのだと思った。テレビでは結婚会見場から出て車に乗ったM子さん夫妻を追って中継をしていた。
後で放映された道筋を見ていると、見慣れた風景だったので間違いないと思う。
到着したのがM子さんかどうかは不明だったが、ちょっと雰囲気が変わったのでパチリ！ベランダから騒がしい駐車場入り口にスマホを向けた。
これに乗っていたのかな？出ようとしていた車が戻されたり、てんやわんやの騒々しさだった。本当にここに一時滞在するのかよ。一般人になったとはいえ、警護なしとは思えないしなあ。しかし、ここで初夜とはお姫様にとっては残念だったのでは？
何年かぶりに会えて、二人だけになれただけでもいいのかな。
いろいろ取りざたされた二人だが、お幸せに！としか言いようがない。
1か月ほど渡米前に滞在するというが、どうなんだか？報道陣を避けるためのフェイクとも思えるが・・・。
翌朝、出勤するときカメラをもった２人がマンション入り口をうろうろしていた。それだけだった。住居が報道陣に知られたのは、なぜ？隠すより表に出して・・・フェイクのように思えてならない。さて、さて。
※駄句
閃光や人影映す秋夕べ（天愚）
